Ch. Gros Caillou（シャトー・グロ・カイユ）

サンテミリオンの土壌といえば粘土石灰質だが、シャトーが位置するのはサンテミリオン南部のSt.-Sulpice-de-Faleyrens（サン・シュルピス・ド・ファレラン）というエリアで、ドルドーニュ川に近い南部のこのエリアは砂と砂利がメインの土壌となる。
サンテミリオンにある歴史的なシャトーCh. Gros Caillouは、ユネスコの世界遺産に登録されたサンテミリオンの市街から目と鼻の先に位置し、2017年に Jean-Fran?ois Fonteneauによって引き継がれた。他のアペラシオンでの豊富な経験を持つ新オーナーのリーダーシップのもと、このシャトーは今日、さらなる進化の過程にある。
Gros CaillouをNeal MartinがWine Adovocateで絶賛し、この価格帯ではかなり異例のWA92点を付けた。「これ以上高価なサンテミリオンのワインを買わなくてもいい十分な理由になりうる。2016VTでGros Caillou以上に価値のあるサンテミリオンを見つけた人は教えてほしい」と賞賛のコメントを残している。ちなみに2016VTでNeal Martinが92点をつけたのはTalbotやLa Laguneといった格付けシャトーのほか、Carruades de Lafite(Lafiteの2nd）など、いずれも市場価格約数倍〜20倍するようなシャトーばかり。

Neal Martinは2017年よりWAからVinousに評論の場を移しているが、Gros Caillouに対する初評価を付けた2016年以降もコンスタントに90点以上(*1)の高評価を与えている。
また初めてGros Caillouをテイスティングした際「"Cheval Blancのキャプセルくらいの価格で"美味しいサンテミリオンを味わえることに興奮」し、思わずインスタグラムに投稿。シャトーへはすぐにネゴシアンからの電話が殺到した。

by Neal Martin
「Gros Caillouは、私が過去に賞賛したサンテミリオン・グラン・クリュのシャトーである。2年間オーガニック栽培で、2018VTは初めてSO2を使用せず、粘土製のアンフォラと3種類のオーク樽（Damy社、Vicard社、Vinera社）で醸造される。魅力的なブーケは、ダークチェリーやプラムのような果実味に、ダークチョコレートやオレンジピールが混じり合っている。ミディアムボディの味わいは、控えめな重量感と非常に厳格なタンニンを示し、このワインをより直線的でクラシックなスタイルにしている。以前のヴィンテージより少し控えめかもしれないが、最初から最後までこのシャトーが持つ血統の良さを示している。お薦め。」
※補足：Gros Caillouのスコアは暫定スコアではありますが、Neal Martinは同じサンテミリオン、2018VTのPetit Cheval(Cheval Blancのセカンド、参考市場価格?110と約10倍)に90点をつけています